夏の終わりに 鞆の浦慕情 その②
目指すは阿藻珍味。土日と休日だけの営業です。今日は土曜日。期待感をもって行ってみました。
左手に白い蔵の建物が小さく見えています。これが阿藻珍味の工場です。ここまでは近いようでもちょっとした距離でした。行きすぎてまた戻り、裏手の道から上がってしまいました。
建物入り口に年期物のオート三輪が・・。懐かしいなあ、子供の時にはこんなのがヨロヨロと道を走っていましたねぇ。都市部でも舗装もしていない地道を、右に左に揺れながら走っていました。もう動かないのかな?。
2階に上がればこのような部屋になっています。陶器のコレクションですか・・。こんなの好きですよ(^-^)。見ているだけで心引かれます。
下に降りる階段の壁に掛かっていた作品です。
こちらはせんべい作りの実習のようでした。皆さん真剣に頑張っておられました。
団体さんのようでしたね。
こちらはご家族が鯛竹輪の作り方を学んでおられました。みなさん真剣な顔で説明を聞かれてますね。
さあ、阿藻珍味の「本場モン」の尾道ラーメンを食べようと注文しました。写真には撮っていないのですが、食べていて?????と箸を置いてしまいました。
な・・、なんと麺があっちもこっちも何本も固まりになってくっついている・・。こ、こんなの食べられないやん・・と思案しましたが、とりあえず連絡だけしました。
「おにいさん~~、ちょっと来てください~~。」
「なんですか?。」
「これ見てください~~。麺が固まりになって、とても食べられたものではありませんが・・。」
「も、申し訳ありません~~、すぐに作り変えます。」
と早速作り変えてもらいました。
味ですか・・?。阿藻は人気があるという割には、はっきり言って尾道特有の麺がやはり・・・クッソマズです。ホンマにまずいです。麺の改良をしないと、客はいつかは離れてしまいますよ。それに・・・、小魚を使った味と背脂の風味という鳴り物入りですが、小魚の出汁が醤油の辛さに負けてしまっています。麺のマズサと出汁のただ辛いだけの味。背脂は京都ラーメンのパクリなのでしょうが、社員さんが真剣に研究したとは思えない、良くて並程度の特徴のないラーメンです。こがし醤油は利尻のミシュラン2つ星「味楽」を参考にして、麺は旭川の加藤製麺を使いバランスを考えていけば、きっと試合に出れる中学生ランナー程度には仕上がるでしょう・・。とワタシのたわごとです。現状ではとてもボルトにはなれません・・。
それに、値段と味が一致していません。ワタシは長浜はクッソマズ~と思っていますが、国道3号沿いには、豚骨のみでとても九州ラーメンと思えないうまいラーメンを出す店にもよく行かせてもらいました。いまでも値段は400円程度じゃないですかねぇ。阿藻のこの味なら、箱パックで3食500円・・、店での提供でも450円までじゃないですかねぇ・・。随分シビアな批評なんですが・・。
日本のラーメンを極め尽くしたオトコの独り言です・・・。
うどんで考えてみましょう・・。讃岐うどんは本場では1玉180円が主流ですよ。かけうどん1杯180円です。チェーン店の「丸亀製麺」はやや高めですが、それでもかけうどんが290円。はなまるに至ってはきつねうどんが300円です。どちらもお得感、お値打ち感があります。どうしてラーメンだけがこんなに高いのか不思議ですよね。
丸亀は麺が固めでやや粉っぽいですが、はなまるは柔らかさの中に噛めば腰のある味わいの違いがあります。ただ、どちらも嬉しいのは天かすとネギの大盛りができることです。ラーメン屋で「ネギ大盛り入れてや・・。」「お客さん100円増しですが・・。」えぇぇ~~~、業務用の味の無いネギを多少多めに入れて、オマエそれちょっとボリ過ぎてない?と唖然としてしまいますよね。
よく麺の腰は・・?と聞かれますが、ただ固いのが腰じゃないです。極端な話、20分ほど麺を鍋に入れて炊いてみればわかりますよ。駄麺は延びてとろけてブチブチ切れますが、腰のある麺は柔らかくはなっても切れず、噛めばしっかりとした歯ごたえを感じることができます。これが「麺の腰」です。
しかしぃ、尾道ラーメンはず~~っと進歩のないままなんでしょうねぇ・・・。
もっと研究してよなあ~~。うまくなったら褒めますからねぇ・・・。
対潮楼です。路地を入って右側にある寺です。朝鮮通信使の李邦彦が「日東第一形勝」と賞賛して、1748年に洪景海は「対潮楼」の書を残しています。龍馬と紀州の話し合いにもここが使われたのでしたっけ?。
何度も何度も同じ処に出てきます。
港も何度も見て、もうボチボチ飽きてきたところです。
ここのオッサン、いえご主人龍馬の格好して刀刺して商売しています。おもしろいですよ。
この路地も何度も通り、常夜塔を見に行きました。ここを通らないことには遠回りになるのですよ。
次はロケの光景を載せていきます。